軽めのレストア完了(2021/06/27)

キャブの再々整備で、調子が断然良くなった。

よろこんで、自宅から数百メートルの琵琶湖疎水までテスト。ここまで来るのに急坂を登るのだが難なくクリア。良い感じだ。

これで燃調はOK。いよいよ燃料タンクや外装の装着だ。

ということで、頑張ってタンクを装着したのに、なんということ。ガソリンを入れたらポタポタお漏らしが。あれだけ錆取りしているときに漏れてなかったのに。タンクを外して半田板金するのは面倒なので、エポキシパテで修理。しかし、漏れが止らない。

困った。

 

とりあえずタンクからガソリンを抜き、エポキシパテで盛ったところをヤスリで削り、ガソリンが漏れたと思しき箇所を中心に掃除した後に改めてエポキシパテを充填。注射をした後のように、しばらくこうやって押し当てておく。パテはすぐに硬化し、数分間我慢したら充分。幸いその後、漏れは止った。

 それと、燃料コックからガソリンがキャブレターに流れていないというトラブルも。なぜ???ちゃんと機能確認したのに。

分解してみると、どうもコックの流路が既に微少なゴミで詰まっている。ん?小さなゴミ?タンクに残っていた錆のカス?コックのパイプの先に真鍮メッシュを被せたので、そんなことはないはず。そこでエアを吹き付けると、一瞬で飛び散って穴が貫通した。どうやら組み付けた際にパッキンの摺動面に塗布したシリコングリスがパッキンの穴を閉塞させたようだ。ガソリンはグリースを流してしまうはずが、組み付け初期においてはそうではないということか。今度はグリスを塗布せずに組み付け。

そして、折角なのでコック内にもフィルターを取り付けた。ここは純正で付いているところだが、真鍮パイプの方にフィルタを付けたので逆にこちらを省略してた。それを今回も自作。パッキンを製作したときに用いたΦ18mmとΦ3mmの穴開けポンチが丁度使えた。写真の小穴はΦ4mmなのでちょっと工夫して穴開け。

脱脂剤を流すと漏れも無く、詰まりも無く流路が機能したのでタンクに取り付け。幸いその後はガソリンをしっかり流すことができたので良かった。実はコックオフの時に完全にガソリンを遮断できずに、キャブにごくわずかに滲んで流してしまうのだが、キャブのフロートバルブが健全なのでオーバーフローすることはない。この原因は、コックの最長の真鍮パイプのどこかに小さい穴が開いているということ。漏れ確認したんだが、本当に微少な隙間は断てなかったということだろう。まあ、いずれ直すことにしよう。

さあ、少しお出かけに。

外装パーツも取り付け、まずは国道1号線沿いの行きつけのガソリンスタンドへ。混合なので、入れたガソリンの25分の1の分量だけ2ストオイルをタンクに投入する。これまでしたことのない作業なので、新鮮だ。このS211はシート下に大きな収容が可能。むしろこれを設けるためにタンクをハンドル下側に持って行ったのだろう。そのためタンクが左右分割でとても取り付け取り外ししにくい特殊な配置になっている。

そのシート下の物入れに、2スト用オイルと計量容器を入れている。まず100ccオイルをタンクに入れ、ガソリンを入れると5リットル入ったので、更にオイルを100cc加える。これで混合比は25対1となる。この比率がメーカー推奨なのだが、50年前のオイルと今のオイルでは性能が全く違う。最新のオイルでは35対1で良いという人も居る。ただエンジンを焼き付かせてしまったら即エンジン分解という重整備となるので、混合比を薄めるのは躊躇するなー。

調子よく走るので、その足で平安神宮へ。往復10kmの道のり。異状なく順調に試運転は完了した。

しかし、白煙が頂けない。

モウモウとしている。これは環境破壊だ。交差点で多くの視線を感じてしまう。迷惑だろうな。2ストロークエンジンのバイクは環境規制で既に製造できなくなっており、街中を走る姿を見る機会が最近ではほとんどない。なので、余計にこの白煙は目立つ。

この写真を撮影するときも、向かいのバス停で待っている多くの人が一斉にこちらに注目する。あー恥ずかしいので見ないで。。

 

なんとかしたいところ。マフラーの中に溜まったオイルが燃えているのかもしれないので、マフラーを外して一度綺麗に掃除する必要があるかも。そして混合比、いまよりも比率を落として燃えるオイルの量を減らすことも考えたい。

自宅近くの駐車場。

なんか見ているだけで白煙の臭いが漂ってきそう。近くを通りオバサンも、「なにこのバイク?」みたいな顔をしてこちらを見てくる。他のバイクの状態確認の時もこの場所を使わせてもらっているのだが、その時にはそんな視線を感じない。今回は、ちょっとなあー、みたいな顔をしているのが明らか、、、近所迷惑かも。

古い2ストバイクを乗ってきた人からすると、これくらいは普通か少ないくらい、というのだけど時代が違う。あまり近所でエンジンかけない方が良さそうだ。

 

とりあえず、まだまだいろいろ直したいところはあるけど、最低限走る曲がる止るの機能は充分復活させることができたので一件落着。約1ヶ月間、よく頑張った笑。直って良かった。さて、梅雨が明けたら金沢に持って行こうかな。

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