燃料コック漏れ修理(2021年6月11~12日)

ここに錆が溜まっていなければタンクを外さなくて済むけどなーと期待しつつコックを外すとご覧の通りの有様。

なんと凄い錆。ざくざくである。そしてこのコック全体をタンクから抜き取る最中も錆がどんどんタンク内部から落ちてくる。なんということ。

S211のガソリンタンクはとても取り外しにくいことを予備知識で持っているので、できれば外したくなかったが・・・。

燃料コックを取り外す最中に落ちてきた錆の量が凄い。ブレーキペダルの右側の鉄粉。これはタダごとではなさそう。錆取りしたら大きな穴が開いているかも。タンク取り外し決定だ。それはこちらで。

コックを分解してみる。

現れた6穴パッキン、だけど4穴に見える。しかもこういうパッキンの穴の周りを少し高くして面圧を上げ密閉性能を高めるような設計がされているはずなのだが、このパッキンはのっぺらぼう。う~ん、これは恐らく過去に自作されたものだな多分。穴のあき方が少々雑い気もする。しかも!向きが逆?上の写真が本来の向きだろうが、実際には反対に付いていた。つまり穴が小さいところがコックの穴につながる位置関係。んー、裏表で二回使った、ということかな。

このパッキンはラビットハウスでリプロ製品を入手することが出来るのだがお値段が高め。とりあえずこのまま使ってみることにする。

コックレバー。

ここのOリングは弾力もあって健全だ。以前に手入れされたのだろう。

コックのパイプ。よーく見ると、3本ともパイプの長手方向に亀裂が入っている。キャブクリーナーを開口部から吹き付けると、パイプの途中から泡が出てきた。これではコックがうまく機能しない。この真鍮パイプ、やはりラビットハウスで入手できるのだがやはり高め。MonotaROで汎用品を手配し、自作するのも良しだが。

一番長いパイプは空気抜き用なのだが、根元にゴムチューブが被さっている。このときはまだこれが何か分かっていない。

亀裂箇所を塞ぐために半田付けを。フラックスを流すと、うまいこと全体に半田が流れた。

その作業の途中、例のゴムチューブが温まりふやけてしまった。するとパイプがぐらぐら。なんとその箇所で折れていたのだ。明らかに破断したような感じの端面をゴムチューブでつなぎ止めていたということ。

ならばと、私も同じように耐ガソリンチューブでつなぎ止め、その周りを薄鉄板とワイヤーでぐるぐる巻きに。良い案配で固定できた。

しかも今回各パイプの開口部には真鍮メッシュのカバーを付けてみた。1インチ100メッシュの市販品を小さく切り取り、丸めてパイプに被せ、半田付け。これでタンク内の微少な異物が燃料系に流れ込むことを防ぐ。ラビットハウスの整備の技としてWEBに載っていたので真似をさせてもらった。最後にフラックスを流水で充分に洗浄し完成。

 

そしてタンクに取り付けて漏れ試験をしてみたら・・・、う~ん、コックオフでもお漏らしが。長いパイプの亀裂が完全に直っていないか、パッキン不良だろう。また後日確認してみよう。

燃料コックパッキン製作(2021年6月19日)

3mm厚のNBRゴム板を18Φのポンチでくりぬき、3Φの小さいポンチで穴を作る。

大体のところに穴を開けたのでちょっといびつだけど、コックにはちゃんと装着できた!

ラビットハウスで購入すると3千円くらいするのだが、今回千円くらいで道具一式を入手でき、あと20枚以上同じものを作れそうだ。もっと綺麗に作って販売しようかな笑。

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