春の信州へ(2021年5月8~9日)

11:03 富山県朝日町

何故かスタートはここの名物「たら汁」とホタルイカ!

ほんと、めちゃくちゃ旨い、ホタルイカ。昼間からビールが飲みたくなる。

たら汁も、あつあつで旨い。あー充実する。

朝金沢を出て、少し体が冷えてきていたのでとても心地よい。一人分にしてはちょっと多めだったけど、信号で止まったのでその横にあるお店にぶらりと入って正解だった。

その信号で止まったから立ち寄った笑。

どこかテレビで見たようなお店だと思ったら、やはり店内にZIPで紹介されたとあった。やはり。寄り道正解だった。

11:43 親不知海岸

初夏を思わせる陽気になってきた。お腹も満足、バイクの調子も良くとても快適。

12:30 新潟県糸魚川市小滝

大糸線をバックに。姫川が美しい。翡翠を日本海に運ぶ美しい川だ。あちこちに水力発電所がある。

12:47 道の駅小谷(おたり)

去年の秋にここに来たときは、燃調が不調でボコボコいって走れたものでは無かったのと寒かったのでここで引き返した。

今回は順調にクリアだ。

13:09 長野県北安曇郡白馬村

姫川沿いの山岳路を駆け抜けて信州へ。こういう景色を見ると、信州に来たことを実感する。

遠くには白馬八方尾根。学生時代、社会人になって数年目くらいまで本当に良く来たスキー場だ。シュプール号で連れてって、なんてのが流行った時期、もう遠い昔のことだ。

ここに来て気温がちょっと下がり肌寒くなってきた。

トンネルを抜けると、

おっと正面にドカンと何かが、

13:49 白馬尾根をバックに。実は走ったルートはこの写真の順番とは逆なのだが、このトンネルを初めて抜けて度肝を抜かれた学生時代のツーリングの記憶を再現してみたくて敢えてやってみた。北信濃から安曇野へ抜ける峠のトンネルに入り、何か見えるなと思いながら走りトンネルを抜ける直前に、それが遠くにそびえる雄大な北アルプス連峰であることに気づく。

14:16 長野市鬼無里

なんという地名!

伝説の里、らしい。里山というにふさわしい。豊かなエリアなのだろうか。鯉のぼりが沢をまたいで掛けられている。村が生きているという感じがする。田舎はどこも人口減少で廃屋がめだってきたが、ここはまだ元気な村のような感じだ。

14:34 長野市戸隠

式年祭りというやつらしく、多くの車が来ていた。

付近は門前町という感じで古風な宿坊が沢山あり、風情がある。そば屋もどこも美味しそうなお店ばかりなので寄り道したくなるが、実はまだお腹が減っていない。ちょっと後ろ髪を引かれながらエリアを後にする。

白樺林が美しい戸隠高原を走る。

寒い~!気温が10数℃くらい?これは体に堪える。やっぱり信州は夏の方がよさそう。春では標高を1000mを越えるとちょっと冬ツーリングの様相だ。

15:07 野尻湖

綺麗な小さい湖。人影もまばらで、わずかな釣り師がいるくらいの静かなたたずまい。

やはり平地は暖かい。それだけでも和んでしまう。

近くの親子が嬉しそうに喜んでいるので、バケツをのぞき込ませてもらったら、なんと可愛い海老とワカサギが。

天ぷらにしたら旨そうだな笑。これを竿では無くて網ですくって捕ったのだ!すごい!豊かな湖だ。

15:24 野尻湖周遊道路

さっきの写真のちょうど反対側の湖岸。暖かくて気持ち良い。ここでも数名の親子ずれの釣り客が。静かな場所なのでエンジン切ってみたら癒やされる雰囲気。ここでテントでも張ってキャンプしたいところだ。あ、そろそろ今日の泊まりのことを考えないと。

16:30 長野市赤沼

さて、野尻湖でほっこりした後に長野市へ。

国道沿いから少し入ったくらいでこんなりんご園が広がる。さすが。実のなる季節だったら、このあたりは香りが凄いかも。

18:09 ホテル着

長野駅に着いてからスマホで近場のホテルを検索していたら目の前にそのホテルがあった!お値段も安いし、そのままネット予約してからチェックイン。エコノミーシングルで4500円だったけど、部屋はツインだった!早速シャワーを浴びてリフレッシュし、さあ街へくりだそうかと!

ちなみに、バイクはホテルには止められない。

予約した後に気づいた。失敗。で、近場で駐輪場を調べてみたら、コインパーキングにバイク専用の場所があった。500円。車のように固定バーとかついていないから、どうやって課金するんだろうと思ったら、スマホでクレジット決済するとか。ん?そんなん誰も監視していないのにと思いきや、この精算機の上に監視カメラがあってしっかりと見張っている。なるほどそれならむしろ安心だ。いたずらされても画像が残されているということなので。駅前の野ざらしのパーキングだけど、まあ良しとする。

19:30 ホテルから徒歩数分のところにある、「だいだらぼっち」。

なんか旨いところないかなと検索してみたら、あった! 周辺のお店はかなり空いているのに、このお店だけは結構繁盛してる。普段は予約していないの入れないらしいが、今夜はなんとかなった。カウンターに座りまずはビール。

お通しからおしゃれ。乾物を炭火であぶって。

一品目は馬刺しの盛り合わせ。もうここでノックダウンである。旨すぎる。脂の甘さ、新鮮な味わい。

野沢菜の天ぷら!塩胡椒なしでそのままでもしっかりと味が付いているし、うまみ増しているし。

日本酒が進む。その日本酒も旨くて、ダメなパターンである。

長芋の竜田揚げをタルタルソースで。曲がり竹の焼き物についていた味噌を混ぜると味変でこれまた旨い。

そして沢煮。この鰆を食べてびっくり、何このふわふわ感。これは単に煮ただけではないはず、と思い目のまで調理してくれている兄さんに聞いてみた。すると「塩水だと水気を抜きますが、その逆で砂糖水に浸すとそんな風になるんです」って。へえーーー

そんな調理法初めて聞いた。ほんと魚の食感ではなく、なんだろうか、シフォンケーキとまで言わないが、そんなふわり感が口に広がるのだ。これは旨い。ダシも昆布と醤油だけというのに、うまみが濃くてほんと完全飲み干し。

私が金沢からツーリングできていると言うと、兄さんももとはバイク乗りだったらしく、そこでいろいろ会話が弾む。

この兄さんの接客抜群に上手い。隣のお客さんとのやりとりを見ていてそう感じていたが、やはり。

このお店が人気なのは味だけでは無いということだろう。

 

通常メニューのうちボリュームを半分にするひとりバージョンもあって、いくつも種類の料理を頂けたのも良かった。

全部で6千円少し。これは満足度高い。長野に来たらまた来ますね、と挨拶しお店を後に。

 

ホテルまでの帰り道。ほろ酔いでぶらぶら。

私の好きな感じの路地裏。これ長野駅の目の前。昔からの飲み屋街だろう。どこかぶらりと入ってみようかと思ったが、実はお腹いっぱいなので、真面目にホテルに戻ることにした。

部屋でもう一杯やろうと思い、まずは部屋備え付けのマッサージチェアでくつろいでいたら、あまりに気持ちよすぎてなんとすぐに寝てしまったみたい。目が覚めたら24時を過ぎていたので、封の開いていない冷酒はそのままに、ベッドへ。あー充実。

二日目

8:03 上田市菅平高原

6時過ぎには起床し、7時前には出発。朝練のようなラン。さすがに寒い笑。けど止まると日差しが暖かい。

ラグビーの聖地だけあって、こういうグランドがいくつも。夏は最高の場所だろう。

9:55 ビーナスラインで美しが原。

山を駆け上がり、えらいところに。さすがに山だ。風が強くて冷たい。バッドコンディションだ。そらも鉛色。雪もところどころ残っているし!もう寒くてたまらないので重ね着をし、バンダナを巻いてなんとか耐えられる状態に。この季節は花粉症で目薬が欠かせないのだが、トイレで鏡を見ると寒いのと目がかゆいので私の目の周りは凄い状態に。早く温水で顔を洗いたい。視界もそんなに良くなくて、休憩もそこそこに走り出す。あー、目が痛い。

 

さて、バイクの調子だが、さすがにここまで標高があがると燃調が不良だ。空気が薄いのだろう。結果として燃料が濃いめになってしまい、ボコボコしだす。一度そうなるとなかなか直らないので、アクセルワークに気をつけて操作する。それでも登り坂ではパワーがでないので、中排気量以上のバイクが轟音を響かせながら追い越してく。私は頑張ってもしょうが無いのでトコトコと安全運転。こういう道ではやはり排気量が大きいバイクで颯爽と走り抜ける方が楽しいだろうなと。こいつも燃調が良かったらまだマシだろうが、とはいっても登りでは排気量の差は歴然だろう。

10:26 ビーナスラインで下諏訪町へ

まだ早い時間だけど、ライダーが多い。私のような旧車の小型バイクは居ないなー。

 

良い道だけど、やはり寒いのはどうしようもない。他に行ってみたいところもあったけど、寒いのとガソリンの残量が気になり、山を下りることにした。

12:08 塩尻市で昼食

もうどこでも良いから温まりたいという気持ちで、ここへ。

あさりのお味噌汁で生き返った心地。お店を出る頃には復活した。外気はまあまあ暖かい。高地走行で相当体温を奪われていたということか。

 

ガラスに私が映っている。

12:28 松本市

信州はほんと清々しい。ぼちぼち進路を西に。

12:51 行く手の安房峠。高速道で山が貫かれているが、私は原付2種なので相当なくねくね道である旧道を走行する必要がある。しかし、その旧道が通行止め、って表示されている!えーーーー、どうすれば?

ウェブでは、「迂回路無し」とか愛想無いこと書いている。

そこで、しばし地図と格闘。糸魚川まで戻って、昨日来た道を引き返すのではあまりに能が無い。

とすると、大分遠回りだけど野麦峠で山を越えようと決心し、前に進むことに。

13:15 安房峠に向かう道から分岐し、頑張って迂回しよう。

野麦峠を越える付近で、旧道が姿を現す。

女工哀史で有名な野麦峠だが、産物の往来のためにもとても重要な街道だったらしい。

それにしても昔の人は偉いな。こんな道をこえて物資を運んでいたとは。

13:50 野麦峠到着

 

14:16 峠を過ぎたところでちょっとUターンして来た道をバックに。

ここは、数年前にW3で走ったところだ。その時の様子はこちら

数年前どころか9年前?えーびっくり。

14:23 高山市

ダム湖が連続するエリア。気温がほどよく気持ちよいランが続く。

14:48 高山市

このあたりは標高が高いので、まだ桜が見頃。美しい。

14:57 上高地を臨む。この山の反対側からやってきたということ。

ぼちぼち疲れが出始めるが、帰りの時間が気になってきた。

15:22 高山市

コンビニでホットコーヒーを飲んで最後のリフレッシュ。さあ金沢に帰るぞと気合いを入れながらバイクの点検をしていたら、ナットが一つ外れているのを発見。あー、ここRピン入れるの忘れていた。ラバーマウントされているところから緩むのが必死なのだ。このブレーキロッドが脱落することは構造上ないけど、制動部品なので一応処置することに。幸いすぐ近くにホームセンターがあったのでナットとRピンを仕入れて。

15:36 処置完了。ロスタイム約15分。助かった。

 

この後は写真がない。

ひたすら金沢を目指す。途中の道も空いていて景色も良くて気分が良かったが寄り道せず直帰。

御母衣ダム、白川郷、砺波平野を突き抜けて一気に金沢に。

 

18:31 自宅到着

3時間走り詰めだ。めっちゃ疲れた。明るいうちに帰ってきたかったので。日が暮れると気温がぐっと下がるし視界も悪いし。

 

さて今回の2日ツーリング、総走行距離は約750km!125ccのツーリングとしては相当な距離だろう。

帰宅しシャワー浴びたら復活。ビール飲みながら冷蔵庫にあり合わせのものを適当に焼いて夕食。

これを書いているのは実は10日の月曜日。会社お休みなので。

 

信州、また今度夏真っ盛りの季節に訪れたいと思う。その時にはあのお店も再訪したいものだ。

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