まずはチェンジリンクワイヤーを取り外す。
カバーを取り外すと、ご覧のようなコテコテグリスのお出まし。相当古いグリスだなこれ。まだ粘性は残っているけど。
とりあえず少々綺麗にしておく。
そして内部のオイルを抜いておく。写真は撮り忘れたが、まあ普通の汚れたオイルの印象。ここは内部のゴムが溶け出して真っ黒になる可能性があるのだが。ゴムは健全なのかな、との淡い期待が膨らむ。
そしてミッションケースカバーを取り外す。プラハンでコツコツと叩いていくと、ほどなくパコンと外れた。割と簡単に外れたのでやはり以前に整備されていたのかなと一瞬思いきや、あちゃー内部が汚い!!黒すぎる。ということは、やはりゴムが長年の使用で砕け散っているのか・・・・
事前にユーチューブでこのあたりの整備を予習していた。なので余計にこのカバーを取り外して裏側を見るときは、どうなっているのだろうかというワクワク感でテンション上がった笑。やはり予習は大事だな。で、その結果は実は期待通り笑 淡い期待は淡いもの。思わず声が出てしまった。健全では無いというのが期待通り、というのが旧車の面白味。私は変態か。
声、動画にばっちりと記録されてしまった。
長年使われた固体では、ここはこんな風になっているのが所定、なのだろう。
妙に満足したところで、ガスケットを自作する。MonotaROで入手した厚さ0.3mmのもの。これとても切り取りやすい。今までこんなに綺麗に切り出せなかったのだが、腕のせいではなかったのか、と思うくらい。このガスケットはリプロ製品が800円くらいで販売されているのだが、これくらいの短時間で自作できるなら買うより余程よい。
そして取り出したるは、純正のダンパー!
富士重工製の袋入り新品である。
前オーナーから頂いた数々の部品の中のひとつ。これはめちゃくちゃ貴重だと思う。40から50年間、ガレージの肥やしになっていたという代物。袋を開けると、当時の空気が出てくる、もはやタイムカプセルだ。私が生まれて間もない頃の空気。
これもリプロ製品が6000円くらいで売っているので、純正品はそのままにしておこうかなとも思ったが、もうここはケチらず純正品を奢ることにしようと決意。当時の空気を少々吸うことに。
ダンパー、取り付け完了。外の空気にさらされず、もちろん紫外線も受けていないであろうゴムは弾力も十分であり、機能的には全く問題なく使えそうだ。有り難く頂くことにする。
これまではこの片方が欠け落ちたまま使われていたということ。ということはダンパを介さずに金属板同士が動力を伝えるのでいずれ金属疲労で破損するのが決定的。今回点検して良かった。
そして組上げ完了。
エンジンクランクのオイルシールの点検までやろうとすると大ごとなので、今回の右側整備はここまでとする。
チェンジリンクワイヤーのカバー。ここは以前にペンキが塗りつけられていたが、今回シンナーで剥離した。すると、良い感じの錆が。そしてペンキの残骸?これはこれでヤレた感じか。
これはビフォー状態。この後塗り丸出しの状態は頂けない。
一緒に写っているリアフェンダーステーの塗装もそう。
そういえば、前後ホイールもそう。何で錆びたままその上からペンキ塗るかな~。