リアタイヤを取り外すためにはこの41mmのソケットが必要。デカい!既にMonotaROで工具を入手済なので早速作業に着手する。
タイヤを取り外してブレーキライニングを点検してみると、ああこれはもう交換時期が近づいている様子。厚さは2.8mmほど。見るからに薄い。幸いホイール側のライニング擦動面に傷は入っていないので、まだ大丈夫ではある。しかし早晩交換する必要がある。もちろん部品としてはもう無いので、その場合はライニング張り替え屋にお願いすることになる。
それにしても暑い。
ガレージの日陰は涼しいのでそこで作業。
ホイールベアリングは幸い前後とも状態が良い。グリース切れやごろつきもなし。この辺の部品は要交換と思っていたのでラッキーだ。
前輪のブレーキシューは新品では無いかと見まがうほどの厚さ。これは状態が良い。
折角なのでカムにモリブデングリスを塗布し動作がより滑らかになるようにしておいた。
この68というゴム印は、製造年かな。1968年製のバイクなので。え?てことはこの部品は新車時からの部品??走行距離が2万キロほどだからそんなことは無いと思うが。
前輪は異常なほどの錆。タイヤと固着してしまい、外すのが大変だった。
凄い錆。
ボール盤に加えさせたカップブラシでゴシゴシとそぎ落としていく。
ボルト類も白ペンキが付着していたり錆も結構なもの。このまま使うのはちょっと・・・
こうやって全てのボルト、ナット、ワッシャーの研磨をしてペンキと厚い錆はそぎ落としてからリン酸液へ。
後輪のブレーキハウジングをワイヤブラシで掃除したら、そぎ落とされたライニングのカスとおぼしき粉が沢山。このバイク、ブレーキは殆ど後輪を使っていたのかな。
メーターギヤ。手で回そうとすると相当力が必要なくらいコテコテの油が絡まっていた。
パーツクリーナーを何度か吹き付けては回転させ、を繰り返すととても軽く回るようになった。回転させたときにガタついたり引っかかったり、しゃりしゃりいうような擦動音もしないので、ギヤ自体は健全な印象。そこにゾイルを吹き付けておく。手で簡単に周り気分が良い。
タイヤは台湾のメーカーDUROの製品。これ2本で約3340円!ネットでユーザーの声を確認すると、値段の割に良さそうだったので。それにしても安くてびっくり。日本製だと1本も買えないくらいのお値段。このバイクのタイヤメーカーには特にこだわりが無いのでこれで十分だ。
後ろに写っているホイール。錆ているところは黒錆転換剤を塗布したあとの状態。黒錆に転換しておくと錆の進行がとまるので、こういうなかなか手を入れられないところの保守には欠かせない。最近特によく使うケミカルの一つだ。
前後ともタイヤが新品になって、気分もさっぱり。
エンジンをかけて、家の前をぐるりと走行してみる。良い感じだ。これからまだ修理は続くけど、とりあえずナンバーを早く取得して公道で試走できるようにしておこう。