さて、意を決してこの色を剥離する。
デイトナ製のMCペインターの剥離剤は昔ながらのこういうタイプ。塗布するとすぐに塗膜がぶくぶくとふくれてくる。
スクレイパーやらワイヤブラシで格闘して剥離すると、下地には多くの錆が。こういうところはディスクグラインダーで物理的にそぎ落としたいところだが、これは相当根が深そうなので、今回は地道に錆落とし剤とワイヤブラシでこつこつと落とすことに。
ところどころ結構根が深そうな錆が。
腕がつりそうなくらい、一所懸命錆を落とした。これが限界。
プレスの合わせ面にも、髭状の錆がたくさん。
なんとかここまで落とした。これめっちゃ大変だった。kureのラストリム-バーのジェルタイプを使って錆を落としたので、手袋はめっちゃベトベトねちゃねちゃで気持ち悪い。まあでもあきらめずにこつこつ頑張るというのが大事ということを改めて認識する。
こういうところはもうあきらめ。
既に黒錆化していて、化学的に安定しているので落ちないのだ。だからこのままにしておく。
後は黒錆転換剤を使って、錆を安定化しておく。このケミカルはとてもお手軽。錆落としてで落ちなかった錆を中心に塗布していくとほどなく黒色に変化する。これで化学的に安定したことに。錆は落とさずに、黒錆にしてしまう、というレストアだ。
黒錆、南部鉄瓶で有名な安定した錆だが、赤錆を黒錆に転換するこのケミカル、気に入った!
まつ (火曜日, 25 5月 2021 22:05)
ありがとうございます。
本当は錆を取り除きたいんですけどね。
横着しました笑。錆を削り落として板厚を薄くしてしまうと穴があくリスクもありましたので。
貴殿のHP拝見しました。いろいろされてますね!!参考になります。
いのちゃん (火曜日, 25 5月 2021 09:48)
こんにちは
黒錆び転換!この手があったのですね。いや~勉強になります。自分も2年くらい前にMR50のタンクと格闘したのですが、これを知っていれば…と思いました(あまり参考にはならないでしょうが、よかったら覗いてみてくださいhttps://kinnkyou667.blog.fc2.com/blog-entry-722.html)。W3のサイドカバーの仕上がりも気になります。情報アップ楽しみにしています。