セミトラユニットは数少ないメーカ、もしくは個人で販売されているが、どれもそれなりのお値段だ。
近所の電子部品屋に出向き、部品の値段を見て驚いた。とても安価。どうやらセミトラユニットの原価の相当部分を人件費が占めていることが分かった。であれば私の人件費をかけるとどれくらいの価格になるか、と興味を覚え実際に作ってみることにした。いろいろトラブルやミスもあったが、一つ一つクリアして、満足いくものができた。まずは単気筒用を製作し、上手くいったので二気筒用を作った。
そして自分のバイクでテストをして性能を確認した。アイドリング500pmも可能だ。
基本的に単気筒用の回路を二つ並列で設けた設計ですので、イグニッションコイルが二つのバイクであればクランク角度は問わないし、4気筒でもそれは同じだ。
LEDランプも設けた。ポイントが閉じたときに点灯し、開くと消灯する。どこかの製品と似てる笑。エンジンが動いていなくてもメインキーONで点灯するので、点火時期調整の時にも重宝する。
イグニッションコイルのON・OFFにはMOSFETを使っている。東芝の最新モデルのMOSFETだ。部品供給には問題ない。このMOSFETが導通時の抵抗は0.046Ωなので、ほとんど発熱しない。セミトラユニットを素手で握っても温かいかな?と思うか思わないくらいのレベルだ。ドレイン耐圧250V、ドレイン最大電流30Aなので、世間で好評を得ている個人製作のセミトラで使われているものと同じだ。内部部品は電子部品用の高価なシリコンで振動対策を施している。
この製品は、セミトラキャンセルスイッチ付き。気筒毎に設けているので、気筒毎にセミトラをキャンセルできる。時々、元のポイント点火に戻して、接点をアークで清浄させるといった使い方や、セミトラが故障した際の応急処置という使い方ができる。こんな製品は世の中にないと思う。
こちらは単気筒用。私のCB125JXやラビットS211に取り付けて、順調に稼働している。
試験も順調だ。
この試験器もいろいろ苦労して作ったもの。
さて、これらの製品、今〇〇オクに出品している。最終的に幾らになるのか分からないけど、既に市販されているものよりは安くなるだろう。ま、それが私の希望でもある。
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