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プラリペア

S211のフロントウィンカーレンズの取り付けビ部部が割れてしまい、固定できなくなってしまった。こういうときは、これが出番。

プラリペア。先っぽに針の付いたスポイトでビンから微量の液剤を吸い取り、手前の粉末に一滴垂らす。すると液剤が染みた部分だけがコロンと丸まって針の先にまとわりつく。そしてそれを損傷した箇所にポトリと落とし、更にスポイトで液剤を追加する。

5分もたてばプラスチックの補修完了だ。これは便利。少々欠けたところの復活なら全く強度的に問題ない。

こういう50年前のプラスチック部品、当然新品を手に入れるのは至難の技だし、あったとしても高価。こうやって直しながら維持するのが、また楽しいわけである。

 

購入したときのメーター周り。表面に錆が多数。バックミラーは錆だらけ。

ミラーの錆落としは既に完了しているが、メーターパネルはそのままだったのでkureの錆取り剤を試してみる。

左上はウィンカースイッチ。ピンぼけだけど。これ、真っ黒の部品だと思っていたが、ネットで見てみるとここは必ずクロームメッキ。私のは塗られているのかなと思いながらそのままにしていたのだが、それを確かめるべくシンナーで塗装剥離を試みてみた。

それらの結果がこれ。

なんかすっきり。

メーターパネル、とても綺麗になった。なんか見栄えが良い。

ウィンカースイッチは黒の塗装の下には灰色の塗装も隠れていた。つまり錆が発生したためにシルバーで塗装され、それも劣化したので黒で再塗装したというわけだ。50年も経っていると、2回塗装されていてもおかしくない。今回その二回分の塗装を一気に剥離。地金の錆が露わになったが、この方が私にとっては美しい。錆をそのままに上から塗装するのは美学的に許しがたいのである笑。